昔の衛生管理方法は、かなり気持ち悪かった

パーソナルケア、つまり個人の衛生は、社会として大きな進歩を遂げてきたが、昔からずっとそうだったわけではない。昔の人達は、体を清潔にし、健康を保つために工夫をこらさなければならなかった。

ちょっと考えても見てみよう。ケールエキスの入った高級な洗顔料が出てくる以前には、我々の祖先は自身の尿(おぇ~)を使うなど、気持ちの悪い方法で顔を清潔にしていたのだ。我々の祖先が体を清潔に保つために行っていた、最も気持ち悪い方法、時には危険な方法をご紹介しよう。

家族全員で浴槽の水を使い回し

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BSIP/UIG/Getty Images
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中世、キリスト教は入浴が人を清潔にすると唱えた。上流階級の人達は毎晩浴槽の水を温めることができたが、下層階級の人達はそうはいかなかった。そのため、家族みんなが同じ浴槽内の水を使い回さなければならなかった。

たいていの場合、年齢の上の人から順に入浴していたため、家族で一番年下の子どもが入浴する頃には、浴槽内の水は随分と汚くなっていた。時代とともに入浴の質は上がっていったものの、かつてはかなり不衛生なものだった。

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ハゲた頭皮には鶏の糞を塗る

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WAVE: The Museums, Galleries and Archives of Wolverhampton/Getty Images
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歴史的に、風変わりな治療法はたくさん見られているが、ハゲを治すために鶏の糞を使うことほど奇妙な治療法はないだろう。17世紀の医学書「健康への道」では、鶏の糞(当時はハトの糞)を木灰から作ったあくと混ぜて、頭皮をそれで洗うことを推奨している。

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鶏の糞に関してはよく分からないが、木灰から作ったあくは、有害なアルカリ溶液であるため、この治療法で本当に毛が生えてくるのかどうかは疑わしい。

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王のお尻を拭く係

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Lloyd Yearwood/Three Lions/Getty Images
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「Groom of the Stool」とは、英国宮廷の廷臣の役職で、その仕事内容はというと、王様がトイレを使った後にお尻を拭くのだ。気持ちの悪い仕事のように思えるかもしれないが、驚くほどの特権が与えられていた。

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Groom of the Stoolは、英国王の覚えめでたい廷臣の1人となり、厚い信頼を受けた重臣となることもあったようだ。男性の使用人であれば側近となり、最も恥ずかしい王の秘密を知りえることもあった。

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エジプトの女性はワニの糞を避妊薬として使用していた

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長年にわたり、女性は望まない妊娠を避けようと、多くのことを試してきたが、古代エジプト人はその中でもダントツだ。さかのぼること紀元前1850年、女性はワニの糞を丸めて小さな丸薬にし、それを性器に入れていたというのだ。

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気でも狂ったのではないかと思うかもしれないが、現代科学によっても、この古代の避妊法は実際に効果があったのではないかということが証明されている。ワニの糞にはアルカリ性やその他、現代の殺精子剤のような成分が含まれているということだ。

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貴族の女性、鉛おしろいを塗る

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Leemage/Corbis/Getty Images
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現代では、適度に日焼けした小麦色の肌が流行っているものの、歴史を振り返ると、長い間、青白い肌の方がよりオシャレだとされていた。その理由としては、青白いということはつまり、屋外で働く必要がないということを証明しているからだ。そのため、貴族階級の男性も女性も、より顔を白く見せるために顔におしろいを塗っていた。

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問題は、白くするためのおしろいが鉛からできており、有毒であるばかりか、つけた肌をむしばむということだ。そしてその結果、肌荒れを隠すためにさらに鉛おしろいを上塗りするようになり、悪循環が続くこととなる。

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ダメになった歯は富の証

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Education Images/UIG/Getty Images
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エリザベス朝時代、精製した砂糖は上流階級の人や、裕福な人のみが口にできるものだった。そのため、虫歯などで歯がダメになり、歯肉炎を起こしたり、歯が抜け落ちているということは、つまりはかなり裕福な証拠だったのだ。平民の中には、裕福に見せたくて虫歯で歯がボロボロになったように見せかける人もいたようだ。

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上層階級の人達は、砂糖を口にするほど裕福だったのかもしれないが、明らかに歯医者で治療するほどではなかったようだ。

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ほとんどの人は1年を通じて4着しか服がなかった

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DEA Picture Library/Getty Images
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19世紀のファッションは、見た目をよくすることが重視されていたわけではなかったようだ。実用的かつ節約できることが重要だったのだ。上流階級の人達のみが毎日違う服を着ることができ、その他の人々は季節ごとに1着の洋服で済ませるしかなかった。そう、そして下着も同じだ。

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数週間に一度の頻度で洗っていたかもしれないが、それもあまり期待できない。5着目の服を持つのは、どこかフォーマルな場に出るときだけだ。

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靴磨きクリームは、基本的に毒でできている

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Adoc-photos/Corbis/Getty Images
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20世紀の初め頃、靴を磨くためのクリームのほとんどがニトロベンゼンと呼ばれる成分から作られていた。この靴クリームを使って磨けば、靴は確かに滑らかでピッカピカになったのだが、有害物質を吸い込んでしまえば一瞬のうちに失神してしまうこともありえた。

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何度も失神してしまうことが、そんなにも危険だとは思えない?このニトロベンゼンをアルコールと混ぜてしまえば死に至るほどだ。現代の靴磨きクリームでさえ、あまりにも大量に吸い込んでしまえば、死んでしまう。

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トイレットペーパーは最近の発明

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Mac Gramlich/Hulton Archive/Getty Images
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衛生面での目的のために、初めて紙を使ったのは中国人だが、1857年頃まで、トイレットペーパーはあまり普及していなかった。これ以前には、人々は葉っぱや古い布、棒のついた濡れた布、または自身の手などを使ってお尻を拭いていた。

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トイレットペーパーがないと分かっていて、大の方をするためにトイレに行くことを考えただけでも何となく不安な気持ちになるだろう。だから、いかに自分が今恵まれているか、そして人類が長い長い間、衛生的な布などなしに生き抜いてきたことに思いを馳せることが大切なのだ。

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ヘアケアは最悪

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A line of four chorus girls
Sasha/Getty Images
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1920年代の流行のヘアスタイルを真似するのに、女性は事実上、髪を傷めつけていた。というのも、女性らは木製の取っ手に丸い鉄製のシャフトを付け、石炭で鉄部分を温めて、自己流のヘアアイロンを作っていたのだ。この方法では温度の調節ができないため、女性の髪の毛はこの自作ヘアアイロンで燃えてしまっていることもあった。

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髪の毛の燃えた臭いが気にならない?当時の女性は、接着剤のような臭いのするワセリンをヘアワックス代わりに使っていた。完璧にヘアスタイルを決めることができたのなら、当然すぐに洗い落としたくもないだろう…

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尿は洗顔として一般的に使われていた

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Universal Images Group/Getty Images
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もし17世紀に「セフォラ(化粧品店チェーン)」があったのならば、棚という棚に並んだスキンケア商品のほとんどの主成分に人間の尿が使われていたことだろう。当時の貴族の女性は、その殺菌力を信じて、毎日尿を使って洗顔していた。

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尿は貴族の女性の顔を驚くほど清潔に保つばかりか、アンチエイジング成分もあり、肌にハリを保つとも信じられていた。

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ライゾールは元々女性用衛生用品だった

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Roberto Machado Noa/LightRocket/Getty Images
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そう、ここで取り上げられているのは、あのライゾールだ。今ではキッチンを掃除するためなどに使われ、99.9%の細菌を殺すという、あのライゾールだ。ライゾールが初めて開発されたのは1889年のことだった。そして1918年のスペイン風邪の大流行に伴い、人気の消毒剤となった。

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どういったわけか、ライゾールは1920年代に女性用衛生用品としてブランド再構築を図ったようだ。そこで、広告には女性用の洗浄剤としても、避妊剤としても効果的だとうたわれた。後に医学界から、ライゾールは消毒剤としては強すぎるため、体に使用することは推奨されないと言われている。

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入れ歯は、死人のおかげ

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SSPL/Getty Images
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はるか昔、木を削って作られた歯が入れ歯として普及する前、歯が必要な人は、もはや歯が必要なくなった人を探さなければならなかった。当然、歯が必要なく、取っても大丈夫なのは死人だけだ。

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18世紀当時、ほとんどの入れ歯は死んだ兵隊の歯でできていた。ゾッとするような話かもしれないが、当時の人々は、あまり気にもならなかったようだ。

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カタツムリの粘液は喉の痛みの治療薬

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Auscape/UIG/Getty Images
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今日では、喉の痛みには、お茶を沸かしてハチミツをたらしたものを飲む方法がとられているかもしれない。しかし、昔には医者は少し異なった方法を用いていたようだ。その方法とは、カタツムリの粘液と砂糖を同量ずつ混ぜてシロップを作り、これをなめると喉の表面がうるおされ、咳が止まるというものだ。

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ちょっと考えてみると、スプーン1杯のハチミツをなめることと、そんなに原理は変わらない気もするものの、それでもやっぱり気持ち悪い。

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死体を甘い治療薬に

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Anthony Asael/Art In All Of Us/Getty Images
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昔のアラブ人らが用いていた密の生成プロセスには、死人の体をミイラ化して甘い菓子状にし、食べられるようにするというものであった。これは人がまだ生きている状態のときから始められる。死後に体を提供すると決めた人は、ハチミツ・ダイエットを開始するのだ。そして死後、その体をハチミツでいっぱいの石棺に入れて100年近く保存される。

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そのうち、「密化した人」が掘り起こされ、病気の治療薬として食されるのだ。この方法は広く普及しており、16世紀には中国でも同様のことが行われていた。

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初期の歯磨き粉、ミントの香りとはほど遠い…

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Bettmann/Contributor/Getty Images
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歯磨き粉も比較的最近生み出されたものだが、昔から人は歯を磨くものが必要だったという事実は変わらない。中世の歯磨き粉と言えば、ローズマリーやミントなどの香草を燃やして作られていたもので、そこまで悪くはない。しかしローマ時代の歯磨き粉はそんな良いものではなかった。なんと、ローマ人らはネズミの脳をピューレ状にしたもので歯を磨いていたと伝えられている。

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他にも、古代ギリシャ人は牡蠣をつぶして歯磨き粉として使っていただとか、古代エジプト人は唐辛子や塩を砕いたものを歯磨き粉として使っていたなど、現代人の我々からすれば気持ちの悪いものは多々ある。

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マウスウォッシュに尿を使うのが当たり前だった

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May Tse/South China Morning Post/Getty Images
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服を洗ったり、口内のバクテリアを取り除いたりするために、現代では衣料用洗剤「Tide PODS」やマウスウォッシュ液「リステリン」はお馴染みの製品だが、かつて、こういったものはもちろんなかった。そのため、昔の人は自分達で抗菌性のものを作りださなければならなかったが、幸運にも必要なものはすべて揃っていた。人々はかつて、自身の尿を使って洗濯や口内を洗浄していたのだ。

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尿は煮沸させると殺菌の役割を果たす上、アンモニアが含まれている。アンモニアは現代の洗浄剤の多くに使われている成分だ。尿を採取して煮沸するというプロセス自体が気持ちの悪いものだが、冒険家のベア・グリルスでさえ、ピンチの時の対処策には最適だと述べている。

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巻き髪をあげて上品なアップスタイルは、害虫の住みか

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18世紀のアップスタイルは上品できちんとして見えるかもしれないが、実際には細菌の温床だったと言える。このアップスタイルは、自身の髪の毛にヘアワックスのようにラードを塗って上にまとめ、かつらをつけているのだ。さらにこのヘアスタイルにするのは大変だったこともあり、数週間は髪の毛を洗わずにそのままでいることが一般的だった。

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つまり、髪の毛を洗わないその間に、ネズミやゴキブリ、ノミ、シラミなど、あらゆる種類の害虫がこのかつらを住みかとしていたというわけだ。

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冬の間、洗濯はしない

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Universal History Archive/UIG/Getty Images
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どうやって1年間に4着しか服を持たずにいられるのだろう。しかも、冬の間には洗濯をしなかったという。ほとんどの人にとって、寒い冬に洗濯するために服を脱ぐこと自体が寒すぎるため、着たまま過ごしていたのだ。洗濯するということはつまり、水を温めるだけでなく、服が乾くまで待たなければならない。しかも、この間ずっと真っ裸でいなければならないのだ。

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まぁ、少なくとも、それだけ寒いとそんなに汗をかくこともないだろうし、洗わなくてもそんなに臭くはない…のかもしれない。

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お歯黒で、歯に深刻なダメージ

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@ComedyCake/Twitter
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かつて流行ったことで、現代ではまったく意味が分からないことの1つに、お歯黒がある。お歯黒は、日本やベトナム文化において一般的で、文化的であり、かつ、成人した証として行われていた。

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歯を黒く染めるために、化学物質を混ぜたものを歯に塗ることで歯のエナメル質を溶かし、その上から黒く塗ってしあげている。確かに、技術的にはその化学物質によって、虫歯を防ぐことはできるのだが、一旦お歯黒をしてしまうと、決して元には戻せなくなり、歯に深刻なダメージを与える。ベトナムにおいて、この慣習は植民地時代に徐々に姿を消していった。

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昔のタンポンは、快適なものではなかった

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Richard Levine/Corbis/Getty Images
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古代社会に生きる女性にとって、人前で経血が漏れることを避けるためならば、基本的に「なんだってアリ」だった。タンポンはエジプトで、土とハチミツを混ぜたものをリネン布で巻いて使用していたことに由来すると言われている。古代ギリシャにおいても、同様の技法が用いられていた。

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古代インドの女性は、岩塩とオイルを混ぜたものを使用しており、さらには避妊の役割も果たしていたという。日本女性は少し進んでおり、紙で作ったタンポンを使っていたようだ。しかしながら、もちろん吸収力は現代のものとは比べものにならず、日に12回も変えなければならなかったようだ。

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レントゲンで体毛除去

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x-ray hair removal
Aytug Can Sencar/Anadolu Agency/Getty Images
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20世紀のはじめに、レントゲンを使ってムダ毛を除去するという方法は、従来の剃るという方法に代わる、画期的な解決策だと思われていた。忙しい朝にひげ剃りクリームを塗ってカミソリでわざわざ剃らなくても、放射線を当てれば済むことなのだから。

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レントゲンを使ってムダ毛を処理するにあたっての唯一の問題は、これをした多くの人ががんになったということだ。これは、全身の永久脱毛をするならば、20時間以上放射線を浴びなければならなかったことによる。

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白髪対策にラジウムを使用

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grey hair
Hunter Martin/Getty Images
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白髪を撃退するためにラジウムが使われていた、と言うとき、大まかに「撃退」という言葉が使われるが、目立つ白髪を抜くのに、この方法は100%効果的だった。唯一の問題は、結果的に使用した人の髪の毛が抜け落ちてしまうということだ。

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幸運にも、現代では安全な白髪染めを使うことによって、白髪を撃退できる。または、すべてを白髪にするのもいい。21世紀には全体を真っ白にするのが流行っている。

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人肉も健康を保つための秘訣

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17th century abode
Bettmann/Getty Images
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すでにエジプトで死体をミイラ化し、その後食していたことについて説明したが、死体を口にするのは、古代エジプトだけで行われていた。17世紀の裕福な人々の間では、肉、脂肪、そして血こそ、健康を保つために必要だと信じられていた。

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今日では幸いにも、そのどれもが正しくないことが分かっている。ちょっとそこまで散歩にでも出て、死体を口にするとか、血肉を食べるだとかいうイメージを頭の中から振り払ってしまおう。さ、次の記事だ。

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ビーバーの体の一部で避妊

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beavers as birth control
Roberto Machado Noa/LightRocket via Getty Images
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残念ながら、これはどうやってもオブラートに包んだ表現でごまかすことはできない。先にご紹介した爬虫類の糞を使うのが気持ち悪いと思ったのなら、これも絶対に気持ち悪いと思うことだろう。16世紀には、オスのビーバーのアソコを避妊薬として用いていたという。

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女性がそれを飲めば、妊娠を防げると信じられていた。もう今日、誰もそんなことをしていないのだから、これは効き目がなかったのだろうと予想できる。そして、それに感謝しないと!

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シルフィウムは使われ過ぎて絶滅

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silphium roman birth control
Carlo Hermann/KONTROLAB/KONTROLAB /LightRocket via Getty Images
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この避妊法は、前にご紹介したものと違って、眉を寄せて読むこともないだろう。古代ローマ人はシルフィウムというハーブ植物を避妊薬として用いていた。使うには、単に食べたらいいだけだ。この植物は非常に一般的だったが、実は、ローマ時代が終わるまでに絶滅してしまった。

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ローマ人はこのシルフィウムを高く評価し、その画像を硬貨に入れていたほどだ。シルフィウムは本当に不思議な力のあるハーブ植物だったに違いない。今日その効能を知ることができないのはとても残念だ。

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歯痛の治療は歯を抜くこと

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Photograph of a patient in a dentist's chair having dental work
GraphicaArtis/Getty Images
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昔、歯が痛くて、その治療をしなければならなかったならば、常に効果のある解決法は1つだった。つまり、その歯を抜くことだ。この痛みを伴う治療は、当時、簡単な手術を行うことが許可されていた理髪店で行われていた。

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もちろん、抜歯はどうせ抜かなければならない虫歯に対してのみ行われていた。このことから学んだこと:歯は二度と生えてこないのだから大切にしよう。

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硫黄を使って、そばかすを消す

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sulfur got rid of freckles
Valery MatytsinTASS via Getty Images
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今日、そばかすは美しいと見なされている。しかしながら、昔は望ましくないものだと思われていたため、そばかすがある人は硫黄を顔に塗って無くそうとしていた。

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これはどうも公平ではないような気がする。というのも、そばかすはその人の個性なのだからそれを取ってしまったら、その人を作るものの一部を奪っているようだ。悲しいかな、昔は今よりもそういった違いを認めてくれる場所ではなかったようだ。コンシーラーなどもなかった時代だ。

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花で嫌なにおいをごまかす

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flowers masked unwanted odors
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Lusha Nelson/Condé Nast via Getty Images
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現在では、毎日シャワーを浴びることができ、制汗剤や香水をつけ、さらに必要なときには何度でもつけ直すことができる。かつては、こうしたものが一切なく、毎日シャワーを浴びることはできたかもしれないが、これは水の無駄遣いだと見なされていたため、毎日浴びることもなかった。

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人々は自身のにおいを良くして嫌なにおいを隠すために、花を持ち歩いていたらしい。花を持ち歩くことがかなり一般的となっていたため、「小さな花束(nosegay for a small bouquet)」という言葉が硬貨に入っているほどだ。さて、これを読んだ今、誰かに花束をもらっても、花に対する考え方が変わってしまったのではなかろうか。

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ワシの糞は痛み止め

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bald eagle birth pain killer
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昔の女性の暮らしは楽ではなかったようだ。避妊法も疑わしいものだったが、それだけではなく、出産のときに使われていた痛み止めでさえも怪しいものだ。出産の痛みを和らげるために、ワシの糞とオイルとお酢を混ぜたものを女性は口にしていたという。

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時代は確実に変わった。現代、出産時に女性はより良い手当てを受けている。痛みを和らげたいと望む人には、簡単に麻酔などで痛みを無くすこともできる。または、自然分娩を望めば、そのようにすることも可能だ。いずれの方法にせよ、昔と違って息のにおいに影響することはない。

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お堀では決して泳がないこと

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castle moat
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城の周りの堀は楽しそうに見えるかもしれない(ワニなどがいない限り)が、実際には、足を踏み入れたくない場所だ。かつて城代は堀に残飯や糞尿を流していたからだ。

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次に映画などで人が実際に堀に落ちているのを見たなら、それが実際にはいかに酷い状況だったかが分かるだろう。覚えておこう、水が張ってあるからといって、水の底に他のものがないとは限らない。

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ワラ敷きの床

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straw floor
Joaquin Gomez Sastre/NurPhoto via Getty Images
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中世にトイレを作るときの方法とはこうだ:ワラを床に敷き詰めることだ。だから人々はかつてこうしていたのだろうと想像できる。本当に気持ちが悪いのは、古くなったワラを取り除くことなく、新しいワラを単に上に積み上げていっただけということだ。

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中世の人々が裸足で家の中を歩き回らなかったことを願おう。何かを履いて、足をきれいに保たなければならなかっただろう。当時、病気が早くまん延してしまっていたのも無理はない。文字通り、隠れる場所はどこにもない!

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すべてがフィンガーフード

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eating food with hands
Tobias Hase/picture alliance via Getty Images
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面白い情報:中世では人々はフォークやナイフを使っていなかった。映画で村人がスプーンなどを使って食べているのを見ても、騙されてはいけない。昔は手を使っていたのだ。そう、食べる時に使える唯一の道具、自身の手だ。

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時に、パンをスプーンなどの代わりに使っていたようだが、つまりは美味しい炭水化物を使って食べていたということだ。当時は誰も手を洗ったりなどしなかったこともご存知だろうか。ビーフシチューにちょっとした味付けが加わったことだろう。

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手術は非無菌状態で

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medical equipment unsanitized
Sergei MalgavkoTASS via Getty Images
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1800年代前まで、この世にばい菌が存在するなど、誰も知らなかった。もちろん、病気になったりしていたものの、それがなぜなのか誰も分からなかったのだ。つまり、手術が必要になるほど病気になったときには、使用する器具を殺菌することなどなかった。

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驚くべきことに、数百年前に実施された手術記録がある。ばい菌の存在を知るはるか以前のことだ。発掘された骸骨の記録によると、マヤ文明のような古代文明でさえ、脳手術のような高度な手術を行っていたらしい。しかも、殺菌消毒していない器具を使って。

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水銀はヘルペスに効く魔法の治療薬?

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Mercury cold sore cure
QAI Publishing/UIG via Getty Images
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昔の人が魔法の治療薬として試してみなかったものなどあるのだろうか。明らかに、体温計に使われている液体金属の水銀も、ヘルペスの治療に使われていたようだ。ヘルペスを患っていた人は、この有害な金属を傷に塗っていた。

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この「妙薬」は、その他多くの妙薬とうたわれた数々のものと同じく、まったく効果はなかっただろうし、むしろ治療前よりも悪化させていたのではなかろうか。現代の我々にとっていいニュースは、ヘルペスは死に至ることはなく、単にすごく煩わしいだけであるということだ。しかも、今は「Carmex」のような商品で対処もできる。

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鉛の問題、今もなお続いている

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lead in the water
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残念ながら、現代の上水においても鉛は問題となったままだ。しかし、過去において、鉛はもっと酷い問題だった。上水システムや浴槽が初めて作られたとき、鉛が使われていたためだ。当時、鉛がどんなに危険な金属であるかなど、誰も知らなかった。

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上水システムは今なお鉛で汚染されているが、フィルターが設置されている上、様々なツールが用いられ、水を可能な限り綺麗にしている。このため、現代では水道水を飲んだり、風呂に入ることで病気になる人はほとんどいない。

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傷口は焼いて閉じる

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cauterized wound
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傷口を焼灼して(焼いて)閉じても大丈夫だという古い通説がある。この通説は元々中世頃に言われていたのだが、実際、中世には傷口を焼いていたようだ。その考え方はとてもシンプルだ。傷口を焼けば、血が止まるからだ。

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問題は、焼いた傷口は簡単に感染してしまう。焼いて閉じた傷口は、基本的に傷ついた兵隊や人を危険にさらす結果となる。もちろん、遅かれ早かれ死んでしまう状態なのであれば、もちろん、ほとんどの人は少しでも生きられる選択をするだろう。

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グラハムクラッカーは性欲を抑えるため

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そう、グラハムクラッカーが作られたとき、性欲を抑えることを目的とされていた。クラッカーがあまりにも味気なかったので、食べた後には性欲も起きないというはずのものだった。

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本当だろうか。科学的根拠があるとは思えないが、明らかにこのグラハムクラッカーを買った人は騙されていたのだろう。グラハムクラッカーは、現代でもまだ非常に人気があるお菓子だ。グラハムクラッカーにはチョコレートやマシュマロがよく合う。

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制汗剤の発明

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deodorant
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制汗剤は、今では普通に誰もが手に入るものであるが、昔はそうではなかった。脇の匂いが酷い人もそのままにするか、もっと匂いの強い香水を振りかけて、匂いをカモフラージュするしかなかった。

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しかし、制汗剤というものが発明されたことで、人々は匂いに匂いを重ねることなく、匂いをきちんと抑え、また匂いの元となる原因をきちんと抑えることに成功した。余談だが、制汗剤は、匂いのあるものではなく無臭の物の方が周りの人を不快にすることがなくていいだろう。

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灯油でベッドの虫よけ

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empty bed kerosene
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虫が嫌なものであることは、今も昔も変わらない。害虫に対応するために、ベッドに灯油をまいていたのだ。さて、その結果はというと…ベッドの虫よけにはまったくなっていない。

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灯油でベッドは臭くなる。さらに、灯油はすぐに引火する液体でもある。もしベッドにダニなどがいるとしても、この方法だけは避けよう。もうすでにお分かりの通り、この方法は100%効果がない。しかも現代には、ダニを退治する商品が売っている。

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「女性用衛生用品」という言葉が生まれたわけ

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old time birth control
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1973年、アメリカにおいてバースコントロール(避妊、妊娠)を宣伝することが違法となった。誤解のないように言うと、バースコントロールの商品を使うことは違法ではないが、それの効果などについて宣伝することができないのだ。

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この法規制の網をくぐるべく、企業は「女性用衛生用品」だとか「男性用衛生用品」という言葉を使って、商品のブランド化を始めた。そういった言葉を使ったところで、誰もがその商品が何なのか分かっているが、こうすることで一昔前の法規制には引っかからなくなった。100年以上経った現在も、数千もの商品にこの言葉が使われている。